9. 歓迎の挨拶 – 45º aniversário

本日は、ブラジル岩手県人会創立４５周年記念式典ご出席の為、はるばる母県岩手より 増田知事ご夫妻始め、藤原県議会議長ご夫妻ご一行、渡辺花巻市長ご一行と郷土芸能使節 団、また民謡使節団、慶祝使節団、海外県人会よりＮＹ県人会、パラグアイ３県人会、ベ レン県人会等の皆様、県人会員皆様のご出席を頂きご一行様との歓迎懇親会を開催出来る 事をこの上ない喜びと感謝の心で一杯であります。

私たちの先人移住者は、言語、風土等と異なる国で、開拓と様々な労苦を経験され輝か しい今日を築かれました。が、中には雄図半ばにて病や過労で倒れられた先人たちが多く いたとお聞き致しております。

その辛酸労苦は筆舌に尽くしがたいものがあった事と思います。このような幾多の困難 にも岩手県人の不撓不屈の精神をもって耐え抜かれ、開拓から様々な経路を得てそれぞれ の分野でブラジル社会へ溶け込み、県人子弟の教育にも力を入れられ今日の発展へと繋が ったものと信じており、ただただ先輩移住者への感謝の念を表する者です。

ブラジルへの県人移住も８０数年の歴史を数えますが、そのような歴史の中で「ふるさ とへの郷愁の中から」同郷人の親睦を旨とした「県人会」が発足したと先輩役員の皆様に お聞き致しております。

県人会の活動も、県人移住者の情報収集、親睦活動等から、母県との交流、人的交流、 子弟の育成、また海外県人会との交流が出来るまでに発展、これも一重に会員の努力は基 より、母県の温かいご指導とご支援、また海外県人会の協力を頂いた賜物と感謝致してお ります。

後続移住者が途絶えた現在、一世は高齢化と共に年々減少致しておりますが、子弟の育 成に力を入れ、県人会継承への道作りが急務となっております。母県には留学生、研修生 制度、或いは交流事業で大変お世話になっておりますが、今後とも留研制度の継続をお願 いして、先進国での勉学と人的交流を計り国際交流の出来る人材育成への道をお願い致し たく存じます。

ご覧のように皆様のご協力のお蔭で、会館の装備も一新されました事をご報告させて頂 きます。

本夕は、長途の旅とハ－ドなスケジュ－ルの中でお疲れでしょうが、会員皆様との交流 をお願いし、皆さんが「アミ－ゴ」となって頂き益々交流の輪が広がるようお願い申し上 げます。

また、リラックスの意味も込めて「サンバショ－」で一緒に踊って頂き楽しい一時をお 過ごし頂きますようお願い致します。

最後に、母県を始め各県人会のご発展と、慶祝皆様の益々のご健勝ご多幸を祈念申し上 げ、まだ続く残りの日程が快適な旅でありますよう会員を代表してお祈り申し上げ、本夕 の歓迎懇親会のご挨拶と致します。

２００３年７月２６日 ブラジル岩手県人会　会長　千田　曠暁